恋のしるし。

ﾊﾞｷ…


ﾊﾞｺ…ﾊﾞｺ…

「なんだよ、あいつ」


「いって…覚えてろ!!!」


あっという間に不良達を倒した悠斗はあたしに近づいて手に巻きつけられたｶﾞﾑﾃｰﾌﾟを外してくれた



『ありがと…』


無理矢理笑顔をつくって小さく笑いかけた




「無理すんなよ…
たまには男に泣きつくのも良いかもしんないぜ」



ﾆﾔｯと意地悪く笑った悠斗を見てあたしの涙腺は崩壊した


『怖かった……ｳｴｰﾝｯｯ』



悠斗あたしが泣くのが嫌いなの知ってくれてるんだ
…そりゃ、執事だから当たり前か


そう思うとなんだか悲しくなった



ってなに、悲しくなってんだよあたし…
しかも泣きながら何考えてんだか