恋のしるし。
あたしが泣き止み始めた頃

「なぁ…お前自分で服着れるか?」



『…うん、大丈夫、グズッ』



「じゃあ後ろ向いてるからその間に着ろ」



『うん、分かった』


…また、笑ってしまった
あたしの悪い癖だ、辛いときに無理矢理笑っちゃうの

悠斗を見るとすごく怒った顔で見られた


『ごめんなさい…』



「よろしい」



そして、悠斗は後ろを向いた




早く着ちゃお…
思えば、あたしはこんな格好のまま悠斗に抱きついて泣いてたんだ
はずかしい……















でもやっぱ体は正直だった

あたしはまだ心のそこで強がってたみたい…
手が震えてボタンもとめれないし、ホックもつけれない…



どうしよ



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