雨のあとに
門を出ようとした時にレオン達が追いかけて来た。
『アメ、どこに行くんだ?』
あたしは馬から降りてレオンに言った。
『あたし女王やめるから。』
みんなが驚きの声を出した。そしてエレットが怒って言った。
『何を言ってるんだこんな時に、冗談はよせ!』
『冗談じゃない。もうイヤなの、女王もこの世界も。だからあたしはお父さんと地球に帰るの。ディーンも記憶をなくしてあたしのこと忘れちゃってるんだから婚約も取り消しだし、ちょうど良いじゃん。』
カーダが恐る恐る聞いてきた。
『それが陛下のご意志なのですか?』
『そうよ。』
あたしはお父さんに手伝ってもらいながら再び馬に乗った。そしてみんなに背を向けて馬は歩き出した。背後からみんなの声が聞こえたけど、振り向くことなく空に上る太陽に向かって進み出した。
しばらく何も話さずに走り続けていたけど、お父さんが急に馬を止めた。
『お父さんどうしたの?』
『後ろから誰かが追って来ている。』
お父さんが険しい目つきで見つめる先を見つめると何も見えなかった。
『誰もいないよ。』
『いや、確かに私たちを追っている。それもなかなかの魔力の持ち主だ。』
『なんで分かるの?』
『私には人の魔力を察知する能力があるんだ。』
へぇー、知らなかった。魔力を察知するってルピアさんみたいな力のことかな?
『アメ、どこに行くんだ?』
あたしは馬から降りてレオンに言った。
『あたし女王やめるから。』
みんなが驚きの声を出した。そしてエレットが怒って言った。
『何を言ってるんだこんな時に、冗談はよせ!』
『冗談じゃない。もうイヤなの、女王もこの世界も。だからあたしはお父さんと地球に帰るの。ディーンも記憶をなくしてあたしのこと忘れちゃってるんだから婚約も取り消しだし、ちょうど良いじゃん。』
カーダが恐る恐る聞いてきた。
『それが陛下のご意志なのですか?』
『そうよ。』
あたしはお父さんに手伝ってもらいながら再び馬に乗った。そしてみんなに背を向けて馬は歩き出した。背後からみんなの声が聞こえたけど、振り向くことなく空に上る太陽に向かって進み出した。
しばらく何も話さずに走り続けていたけど、お父さんが急に馬を止めた。
『お父さんどうしたの?』
『後ろから誰かが追って来ている。』
お父さんが険しい目つきで見つめる先を見つめると何も見えなかった。
『誰もいないよ。』
『いや、確かに私たちを追っている。それもなかなかの魔力の持ち主だ。』
『なんで分かるの?』
『私には人の魔力を察知する能力があるんだ。』
へぇー、知らなかった。魔力を察知するってルピアさんみたいな力のことかな?