雨のあとに
三日後、予告通りにアレクとレインの結婚式が行われようとしていた。結婚式場はカカロンと少し離れた孤島を結ぶ白い石で出来た橋の上だった。アタシ達は沢山の人混みに紛れて会場に入った。
これだけ人がいるんだからレインに近づいても直ぐに気付かれる心配はない。マリアが何を企んでいるかは分からないけど、この騒ぎはアタシ達には好都合だった。
『お父さん、レインかマリアの気配は感じる?』
『ああ。詳しい場所までは分からないが、確実にこの辺りにいる。』
お父さんの言葉で、アタシ達の間に緊張が走った。橋の真ん中あたりが丸く広がっていた。両端には柱が建っていて、先っぽには銀色に輝く鐘が付いていた。
そして中央には水色の衣装を着たアレクと、白と茶色のウエディングドレスのようなものを着ているレインの姿があった。レインの姿はとても綺麗で、つい見とれてしまうほどだった。
『お父さん、シーバー。』
声をかけると二人は黙って頷いて、アタシを真ん中に挟んでゆっくりとレインに近づいていった。レインまであと10メートルという所で鐘が大きくなり響いた。
音に驚いて足が止まってしまった。一瞬目を離した隙にいつのまにかアレクとレインの間にマリアの姿があった。
『マリア!!』
マリアに気付いたお父さんはマリアの名前を叫んで走りだした。アタシとシーバーもお父さんに続いて駆け出したが、人混みが邪魔になってなかなか前に進めない。アタシ達の姿を見てマリアは意地の悪い笑みを浮かべて喋り出した。
『フフフ、ここまで来たのに残念ね。もう手後れよ。』
これだけ人がいるんだからレインに近づいても直ぐに気付かれる心配はない。マリアが何を企んでいるかは分からないけど、この騒ぎはアタシ達には好都合だった。
『お父さん、レインかマリアの気配は感じる?』
『ああ。詳しい場所までは分からないが、確実にこの辺りにいる。』
お父さんの言葉で、アタシ達の間に緊張が走った。橋の真ん中あたりが丸く広がっていた。両端には柱が建っていて、先っぽには銀色に輝く鐘が付いていた。
そして中央には水色の衣装を着たアレクと、白と茶色のウエディングドレスのようなものを着ているレインの姿があった。レインの姿はとても綺麗で、つい見とれてしまうほどだった。
『お父さん、シーバー。』
声をかけると二人は黙って頷いて、アタシを真ん中に挟んでゆっくりとレインに近づいていった。レインまであと10メートルという所で鐘が大きくなり響いた。
音に驚いて足が止まってしまった。一瞬目を離した隙にいつのまにかアレクとレインの間にマリアの姿があった。
『マリア!!』
マリアに気付いたお父さんはマリアの名前を叫んで走りだした。アタシとシーバーもお父さんに続いて駆け出したが、人混みが邪魔になってなかなか前に進めない。アタシ達の姿を見てマリアは意地の悪い笑みを浮かべて喋り出した。
『フフフ、ここまで来たのに残念ね。もう手後れよ。』