雨のあとに
クリスとの戦いは想像を絶するものになった。刀がぶつかる度に衝撃波が起こり、周りの物体をはねのけた。あたしが繰り出す様々な魔術も同じ術で相殺されてしまう。
刀で戦っても魔術で戦ってもダメ、どう戦ってもクリスに適わない。
必死で戦うあたしをよそにクリスはまるで子供みたいに楽しげな顔をしていた。そして再び接近戦に持ち込んだ。
『何がそんなに楽しいの!?』
『だってアメちゃんが手強いんだもん。クリス、ワクワクしてきた。』
『バカにしないで!あたしは本気であなたを殺すつもりよ。』
つい力が入ってしまい、あたしは大きく空振りをして隙だらけになってしまった。クリスにその隙を突かれ思い切り吹き飛ばされて岩に激突した。
あばらの骨が幾つか折れるのを感じ、口から血を吐いた。それでもあたしの身体は秒単位で自己回復し、あっという間に傷が治った。その様子を見てクリスはますます嬉しそうな顔をした。
『すっご〜い、さすが魔王ね。これならもっともーっと遊べるね?さ、続けよう。』
ダメ、これじゃ決着がつかない。ディーン達の方を見ると、ディーン達は次々に死体を倒してどんどん数を減らしていってる。みんなも頑張っているんだもの、あたしも頑張らなくちゃ。
『そうね、早く決着をつけましょう。』
もう一度刀を構えるあたしを見て、クリスは嬉しそうに語った。
『良かった、魔王がアメちゃんになってくれて。もともと魔王は一緒に遊ぶ為に作ったのに前の魔王は役立たずだったから。』
『人を殺す為に魔王を作ったの!?』
『そうよ。それなのに魔力を制御できずに結局アランに封印されちゃってクリスまで巻き込まれちゃったんだから。』
『どうしてそこまでして人の命を奪うのよ!こんなことして楽しい?』
『面白いよ。アメちゃんは面白くないの?強大な力で弱い人を蹴散らすのって気持ちいいでしょ?優越感を感じるでしょ?相手が強ければ強いほどそう感じさせてくれるの、生きてるって体感できるの。だから頑張って抵抗してね?』
言い終えた瞬間、クリスは攻撃を再開した。あたしも負けずに反撃するけど、力はクリスの方が上で追い込まれる一方だった。
刀で戦っても魔術で戦ってもダメ、どう戦ってもクリスに適わない。
必死で戦うあたしをよそにクリスはまるで子供みたいに楽しげな顔をしていた。そして再び接近戦に持ち込んだ。
『何がそんなに楽しいの!?』
『だってアメちゃんが手強いんだもん。クリス、ワクワクしてきた。』
『バカにしないで!あたしは本気であなたを殺すつもりよ。』
つい力が入ってしまい、あたしは大きく空振りをして隙だらけになってしまった。クリスにその隙を突かれ思い切り吹き飛ばされて岩に激突した。
あばらの骨が幾つか折れるのを感じ、口から血を吐いた。それでもあたしの身体は秒単位で自己回復し、あっという間に傷が治った。その様子を見てクリスはますます嬉しそうな顔をした。
『すっご〜い、さすが魔王ね。これならもっともーっと遊べるね?さ、続けよう。』
ダメ、これじゃ決着がつかない。ディーン達の方を見ると、ディーン達は次々に死体を倒してどんどん数を減らしていってる。みんなも頑張っているんだもの、あたしも頑張らなくちゃ。
『そうね、早く決着をつけましょう。』
もう一度刀を構えるあたしを見て、クリスは嬉しそうに語った。
『良かった、魔王がアメちゃんになってくれて。もともと魔王は一緒に遊ぶ為に作ったのに前の魔王は役立たずだったから。』
『人を殺す為に魔王を作ったの!?』
『そうよ。それなのに魔力を制御できずに結局アランに封印されちゃってクリスまで巻き込まれちゃったんだから。』
『どうしてそこまでして人の命を奪うのよ!こんなことして楽しい?』
『面白いよ。アメちゃんは面白くないの?強大な力で弱い人を蹴散らすのって気持ちいいでしょ?優越感を感じるでしょ?相手が強ければ強いほどそう感じさせてくれるの、生きてるって体感できるの。だから頑張って抵抗してね?』
言い終えた瞬間、クリスは攻撃を再開した。あたしも負けずに反撃するけど、力はクリスの方が上で追い込まれる一方だった。