雨のあとに
そういえば鍵が言っていた言葉、呪文。すると次々に頭の中に言葉が浮かんでくる。
『鍵に封じられし力よ、王の魂に従い我が力になれ。』
自然と口が動いて声が出た、鍵はあたしの声に反応するように輝きだした。鍵は宙に浮いてすごい早さで回転し始め形を変え出した。そして鍵から剣に姿を変えた。剣と言うより刀って感じ、刃は片方にしかなくて細長いそれで刃も柄も真っ黒。これが国王の鍵。そっと鍵、ううん剣を掴むとまた頭の中で声が聞こえた。
そのすべて国王陛下の為に
この時やっと分かった、あたしは国王の生まれ変わりだ。あたしが剣を持ったまま呆然と立っていると、カーダが歓喜の声を上げた。
『素晴らしい、なんと美しい黒剣なんでしょう。今度の鍵は剣なのですね。』
『今度はって毎回違うの?』
その質問にはエレットが答えてくれた。
『そうだ、父上の時は剣ではなく弓だ。鍵の形はもつ王によって変わる。』
へぇ、使う人によって違うんだ。でもなんで剣なのかな?どうせならもっと可愛いのが良かったのに、杖とか楽器とかさ。
『これでアメが国王だと認めないとな。』
レオンが言った。
『鍵に封じられし力よ、王の魂に従い我が力になれ。』
自然と口が動いて声が出た、鍵はあたしの声に反応するように輝きだした。鍵は宙に浮いてすごい早さで回転し始め形を変え出した。そして鍵から剣に姿を変えた。剣と言うより刀って感じ、刃は片方にしかなくて細長いそれで刃も柄も真っ黒。これが国王の鍵。そっと鍵、ううん剣を掴むとまた頭の中で声が聞こえた。
そのすべて国王陛下の為に
この時やっと分かった、あたしは国王の生まれ変わりだ。あたしが剣を持ったまま呆然と立っていると、カーダが歓喜の声を上げた。
『素晴らしい、なんと美しい黒剣なんでしょう。今度の鍵は剣なのですね。』
『今度はって毎回違うの?』
その質問にはエレットが答えてくれた。
『そうだ、父上の時は剣ではなく弓だ。鍵の形はもつ王によって変わる。』
へぇ、使う人によって違うんだ。でもなんで剣なのかな?どうせならもっと可愛いのが良かったのに、杖とか楽器とかさ。
『これでアメが国王だと認めないとな。』
レオンが言った。