雨のあとに
シーバーのことはカーダたちとの会議の結果、二度とマサルドリアを裏切らないと約束をする事でシーバーはマサルドリアに帰ってきたことを許してもらえた。そしてシーバーにどんな職務に就かせるかが問題になった。

『シルバーの剣の腕と魔力の強さを考えれば、軍に入ってもらいたいのですが他の兵を混乱させてしまいますしどうすれば・・・。』

あたしは困っているカーダに一つ提案した。

『じゃあ、あたしのボディーガードになってもらおうよ。』

『ボディー・・・なんですか?』

『ボディーガード、つまりあたしの護衛ね。』

『そんなうらやましい・・・ではなく重大な役目を与えるのはどうかと。』

『いいじゃない、ディーン達もあたしを守ってくれてるけどヒマじゃないんだからずっとあたしの側にはいられないでしょ?』

文句を言うカーダを言いくるめて、ボディーガードをゲットした。これでいつでも外に出掛けれる・・・と甘い考えが間違いだった。外に行こうとシーバーを誘うと「陛下の身になにかあれば私は生きていられません」なんて脅されるし。しかもレオンの剣の稽古とエレットの魔法の練習にも加わってよけい大変になった。一番困ったのはディーンがあたしが見てない所でシーバーに「アメに手を出したら殺す」なんて言ってる・・・。なんかこの先が不安になってきた。
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