ひとり<ふたり
お風呂も別々だし、ご飯はリンが作る。



まともに目を合わせないリンがまたカワイイ。



守ってあげたくなっちゃう…。



「ん~、おいしい!!リン天才!!」

「俺は紅のメシが食いたい…」

「焦がすよ?」

「やっぱいらない」



今日一緒に寝るんだよね?



ギュッてしていいかな?



リンも朝までゆっくり眠れるといいなぁ~。



いざ布団に入ってみるとあたしとリンの間には隙間がある。



なんだかあたしまで緊張して来ちゃった…。



「腕枕したい…」

「あっ、どうぞ…」



少し頭を上げるとリンの腕があたしの首の下に来て、そのまま少し引き寄せられた。



近いよぉ~…。



「俺すっげぇドキドキしてんだけど」

「あたしもしてる…」

「寝れない気がする」

「あたしも…」



これは困った。



あまりにもリンを意識しすぎて苦しいくらいドキドキしてる。



ムクッと起きたリンがベッドの近くにある小さな照明をつけた。



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