ひとり<ふたり
声を我慢して泣いてる紅…。



なんて暖かいんだ…。



「どこにも行かなくていいからっ…あたしのとこにいればいいよ!!」

「うん…」

「リンはひとりじゃないもん!!あたしも叶もマキ君もいる!!居場所ならあたしが作るからっ…」



俺、ずっと紅を守ってあげたい。



そばに置いといて、なにかあったら力になりたい…。



「俺…紅が好き」

「へっ?今…好きって…」

「好き。紅以外なにもいらないくらい好き」

「リンっ…あたしも好きだよ!!言葉じゃ表せないくらい…」



俺は紅さえいれば大丈夫。



紅が愛してくれるから俺は普通でいられる…。



もう平気。



「住めってのは本気?」

「本気だよ!!お父さん次第だけどお母さんは絶対賛成してくれる!!」

「俺もここにいたい…。ずっといたい…」



ニコッと笑ってくれた紅。



俺もオジサンにお願いしてみよう…。



紅には手を出せなくなるけど…。



そばにいてくれるだけでいい。



ここに置いてくれるかな…。



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