ひとり<ふたり
バイトのために化粧をしてる紅を眺め、いつもの顔になってからパンを食い出した。



「うまっ…」

「俺が買ってきた!!」

「どこで!?」

「裏道にあるパン屋」

「そこのクロワッサンって人気で買えないのに!?並んだの?」

「いや、早過ぎたから誰もいなかった」

「リン最高!!」



今日は機嫌ヨシ。



しばらくしてからバイト先に向かった。



郁兄は今日も艶男…。



妙に浴衣が色っぽい…。



「これリンの」

「は!?裏方も着るの!?」

「当たり前だろ。お前で女客狙い」



グレーの浴衣を着てみた。



着付けはもちろん郁兄。



「もうちょっとビシッと着た方が…」

「エロいぞ。いい感じ」



一方紅は郁兄の彼女が着付け。



白にピンクの花柄。



超…キャワイイ…。



髪もアップにされてて超おしとやか系…。



「あなたがリン!!あたし郁の彼女!!」

「初めまして、ヨロシクです」

「いい男ねぇ~!!」



彼女さん美人だな…。



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