ひとり<ふたり
で、俺の仕事はジュースを注ぐとか、コーヒーを煎れるとか。



コーヒー苦手…。



父親の匂い…。



「新入り、遅い」

「すいません…」

「お前2年なんだってな。俺高3」

「イケメンっスね」

「よく言われる。ほら、グラス洗え」



へいへい…。



紅が気になるのにそれどころじゃない…。



ってかカッコイイヤツばっかりだな…。



余計紅が心配…。



「ねぇねぇ、リン君って紅チャンと同じ学校なんでしょ?」

「あっ、初めまして…」

「僕タメだから敬語使わないでよ。須賀です」

「あっ、リンです」



叶っぽい雰囲気の須賀。



まさかの紅狙い?



「超美人だよね、紅チャン」

「アイツ彼氏いるからムリだと思うよ」

「そうなの!?まぁここクビになりたくないから好きになれないけどさ…」



よかった…。



俺の紅に手をだしたらマジでプールに沈めてやる。



その時聞こえた紅の声。



「お帰りなさい、旦那様」



言われてぇ~!!



ってかさ、純粋な和服カフェじゃねぇだろココ。



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