ひとり<ふたり
リンとのキスは気持ち良すぎて溶けてしまいそうになる。



この唇は何人とキスしたんだろう…。



でも今はあたしだけのモノ…。



「リン君~、入っていい?」



葵の声でバッとお互い離れた。



リンが返事をした途端に開いた襖。



「いたの、お姉」

「いて悪いか」

「別に~。ねぇリン君、好きな人によく思われるならどっちがいいかな!?」



デートにでも行くのか、葵がワンピースを2着持って来た。



専ら葵の相談役のリンはいつもアドバイスを与えてる。



この前、姉のあたしより役に立つって言ったからシバいたけど。



「俺的にはそっちの水色かな?でもグイグイ行くつもりならそっちの露出度高めの方」

「やっぱりリン君ってお姉が好きなんだね。これ、お姉のおさがり」

「水色、超キャワイイ」

「参考にしまぁす!!ありがと!!」



そんなにあたしが好きかリン。



愛を感じちゃうです…。



「ギュッて…」

「おいで?折れるくらいギューしてあげる」



いつでもリンに触れるなんて本当に幸せです…。



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