ひとり<ふたり
お風呂に入ってからバッタリと廊下で遭遇したリンはプクッと膨れっ面。



やっぱり…。



「そんなにふたりになりたくないの?」

「うん。また食われる。リンに食われたらあたし死んじゃうかもしれない」

「それは気持ちよすぎて?」



超意地悪顔でそんなことを言うリンにさっきのことを思い出して赤面してしまった。



そのまま近くのリンの部屋に引き込まれ…。



グイグイ部屋の真ん中へ押される体…。



「ねぇ、よかったの?答えなよ」



耳元で囁くようなリンの甘い声に心臓がバクバク。



意地悪ぅ~~~…。



「答えないならキスしちゃうよ?」



恥ずかしくて言えるか!!



なんでリンが上から目線なの!?



と、思ったけど体が固まってるあたしは手も上がらない。



「答えないってことはしてほしいんだ」

「ちがっ!?」

「ダメ。時間切れ」



バカリン…。



噛み付かれるんじゃないかと思うリンのキスにまた何も考えられなくなる。



だぁいしゅき…。



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