ひとり<ふたり
【リン】



紅のばあちゃんちには2泊の予定。



バッグに服を詰め込んでオジサンが運転する車に乗り込んだ。



「ねぇ、やっぱり俺行ったらお邪魔なんじゃない?」

「おばあちゃんもリンチャンに会いたがってたから気にしないで~」



だけどいいのかな…。



俺って他人だし…。



受け入れられなかった時が怖い…。



「そんなに身構えなくても大丈夫だよ、リン君」

「そう?怖いけど…」

「気にしないで行くよ~」



オジサンもオバサンもこんなにいい人だからそんなに心配はしてないけどやっぱり怖い。



人に嫌われるのがいちばん怖い…。



だから俺って誰にでもいい顔しちゃう時がある。



アホですよね…。



「んにゃ~…。眠い…」

「寝てないの?」



俺がそう聞くと物凄い顔で睨まれた。



まぁ昨日も大して寝せてない俺…。



紅に手を出したあの日から俺の欲求は止まらないわけです…。



でもそん時だけは紅も超乙女になるし…。



超カワイイし…。



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