ひとり<ふたり
次の日はニコニコしてるリンと手を繋いで久しぶりの登校。



朝起きたら体中にキスマークがあったので取り合えず殴っといた。



首にも目立つような痕…。



最近のリンは甘すぎ…。



「紅~!!おはよ~!!」

「梓ぁぁぁぁ!!もうあたしを家から連れ出してっ!!」

「どうしたの?」

「リンがあんなに狼少年だとは思わなかったの!!」

「うまくいってるみたいで安心しました!!」



違う!!



マジで助けて~…。



「席に着け~!!」



先生が教室に来て梓との会話は中断。



みんなが自分の席に座った途端、茶髪の男が教室に入って来た。



うちの制服じゃない、白いブレザーを着た背の高い男…。



「転校生の安藤 白君だ」



ハク?



白って書いて?



超ピッタリな名前…。



「安藤 白です。よろしくお願いします」



礼儀正しそうなそのコの席は名前順であたしの隣。



カッコイイ顔…。



「よろしくね?」

「あっ、うん。あたし安西 紅」

「マジで!?超親近感っ!!」



確かに…。



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