ひとり<ふたり
当時お気に入りだったサユピョンが目の前にいる…。



紅はもう慣れたもんでなんとも思ってないのか、オレンジジュースをゴクゴク飲んでる。



「お家に行ってもいないし携帯繋がらないし。心配したよ?」

「あぁ~…。ごめんねサユピョン、俺もう…」

「リンは幸せなの?」

「うん。今超幸せ」

「ならいいの!!あたしね、結婚決まったんだ!!会社の上司!!」



やっぱりサユピョンはイイ人だった。



よかった、修羅場は免れそう…。



「あなた、リンの彼女さん?」

「そうですね」

「幸せにしてね、リンのこと」

「言われなくても」

「じゃあね、リン!!元気でね~!!」



チュッて…。



ほっぺにチュッて…。



「ぶっ殺す!!」

「今のは許して!!彼女なりの挨拶!!」

「許す!!わけねぇだろクソババァ!!」



やっぱり修羅場じゃん!!



白と叶は笑ってるし!!



もうヤダ俺~…。



「紅、帰ろっか」

「はぁ!?なんで叶と!?」

「葵」

「はい?」

「葵が会いたいんだって」



いつ…番号交換したんですか?



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