ひとり<ふたり
その日はみんなメシを食ってった。



俺は風呂に入って寝る準備OKさ。



布団に入ろうとした時、紅が珍しく部屋を覗いた。



「ヤキモチ焼いてんだからね」

「なんで!?」

「あのピョンピョン女にチューされた…」



紅のヤキモチカワイイ…。



ヤバイ、ギューしたい。



部屋の中に引き入れて襖を閉めた。



抱きしめると強い力で抱きしめ返される…。



「リンはあたしのだもん…」

「うん」

「泣くからね…」

「そんなに俺が好き?」

「好き…」



素直な紅にキュン…。



俺を見上げた顔がどうしようもないくらいカワイくてキスした。



そんな表情されたら止まるもんも止まらない…。



「好きって言って…?」

「好きだよ。大好き」

「うぅぅぅ~…」



もうムリ。



お前見てるとやたら欲情する。



「リンっ!?」

「誘ったのは紅」

「誘ってないよっ!!」

「声出すなよ?バレたら気まず過ぎ…」



俺に溺れて俺しかダメになっちゃえ…。



超好きだよ、紅…。



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