ひとり<ふたり
目覚めても紅が隣にいる…。



マジでこれ以上の幸せがあるんだったら俺はそれを知らなくていい。



だってマジで今が生きてきた中でいちばん幸せだもん…。



「紅~、朝だけど~?」

「もうちょっと…好き…」



マジでカワイイ…。



今日の紅はあんまりキレてない…。



そのまま紅を布団に残して着替えた。



キッチンに立ってるオバサンに挨拶してから顔を洗って歯を磨く。



その間、葵が起きてきて、ボサボサの頭でニコッと笑う。



いつものパターン。



「リン君、カナ君って好きな人いるのかな?」

「叶?そういう話ししないから…」

「文化祭行ってもいい?」

「叶見に来たいの?だったら俺からご招待」

「だからリン君って大好き!!理想のお兄ちゃん!!」



ちょっと紅、悪いけど葵がマジでカワイイ。



お兄ちゃんだって…。



ミズキも俺のことはリンって読んでたから初めて呼ばれた…。




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