ひとり<ふたり
『昼休み、校舎の裏で待ってる』



おい。



それは俺に対する挑戦状か?



名前が書いてあったけど見たことない。



3年らしい…。



マジで知らないヤツからの呼び出し…。



「行くの?」

「行くよ。いつまでも押しつけがましく待たれたくないし」



なるほど…。



なんとも紅らしい言い分…。



俺もついて行こうと心に決めて迎えた昼休み。



紅の教室に迎えに行ったらすでにいなかった。



ひとりで行きやがってあのバカ!!



走って校舎の裏へ行くと、数人の男と紅ひとり。



3年じゃん!!



「どうせリンのファンの女から頼まれたとか、そんなんでしょ?」

「まぁな~。でもお前美人だし。こっちとしてはラッキーみたいな?」

「どうする気?」

「別れてもらわなきゃ困る。俺らも強行手段に出たくねぇし」



手に持ってるカメラらしきもの…。




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