ひとり<ふたり
マキ君が離れたとこで大工仕事に励んでて、叶はいない。



今はあたしとリンだけの空間…。



「最近さぁ…」

「うん?」

「飽きた…の?」

「なにが?」

「あたしに…飽きたのかって聞いたの!!」

「紅のなにに飽きるの?詳しく、簡潔にヨロシク」



超意地悪っ!!



死ぬほど恥ずかしい…。



「かかかか、からっ…」

「リ~ン!!そっち終わったぁ!?」



おいっ!!



今大事な話ししてんだから話しかけんなよ眉ナシ!!



「もう少し~。山口も手伝う?」

「やるぅ~!!」



リンのバカ…。



なんであたしといんのに他の女呼ぶの?



無神経…。



「なっ!?コラ。なにしてくれてんじゃい!!」

「お前なんか…帰ってくんな!!」

「仕返し!!」



リンの腕にベッタリ着けたペンキの仕返し。



あたしの美しい足に…。



「青い血みたいじゃん!!」

「紅の血って元から青でしょ」

「どんな意味!?」

「まんまっ!!クソ~…。拭いても落ちねぇ…」



バカバカバカ…。



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