ひとり<ふたり
そしてリマの親父さんは快く倉庫を貸してくれた。



マキが好かれてるからってのがあるからかもしれないけど…。



でもまずはホコリまみれのこの家具や床を掃除するか…。



「「紅っ!!やれっ!!」」

「ホコリ、苦手だから」

「リマがやってんのにお前が休んでどうすんだよ!!」

「熱いんだもん。今年の残暑は厳しいね~」

「「リン!!教育し直せっ!!」」



俺だって教育したいけど怖いんだよ、アイツ…。



すぐ殴るし蹴るしキレるし…。



「紅、一生チューしてやんねぇからな」

「えっ?や、やる…」



へっ!?



マジでカワイイんだけど!!



「どんな手使ったんだよ!!あの紅が掃除してる…」

「きょ、教育し直してみました…」

「リンすげぇ~…」



まぁなにはともあれ、俺達に秘密基地が出来た。



仲いいヤツらで集まって、いっぱい好きなことして。



これから先、沢山思い出ができると思う。



夢とか希望とか、友情とか愛情。



そんなもんが俺は大好きなんだと知った17の夏でした。



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