ひとり<ふたり
学校に行ってから授業は全部寝た。



やっぱりキツい、寝ないと…。



「紅っ!!お前の番!!」

「あ!?うるさいよ!!」



バシッと叩かれた頭を押さえながら上を見上げると英語の教師が怒ってた。



最後の授業だったのに…。



「寝るなら欠席にするぞ」

「イジメですか!!」

「誰がイジメてるんだよ…。いいから読め」



渋々教科書を読んだ。



最近授業も適当に聞いてるからわからないとこが出て来ちゃった…。



マズいよね、このままじゃ…。



「そんなに大変なの?」

「終わったから明日からは普通」

「そっか、なんか紅じゃないみたい」

「どんな意味?」

「だって紅って結構無気力だったじゃん」



失礼な梓だ。



笑ってる梓もあたしを応援してくれてる。



今が頑張り時なんだと思う。



後悔だけはしないように頑張ろう!!



「デビューしたらサインちょうだいね?」

「気が早いっつーの」

「あははっ!!だって紅達ならやってくれそうなんだもん!!」



梓も大好き。



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