ひとり<ふたり
休憩時間、リンの昔話を白に話してた。



うるうるしちゃうとこが白らしい…。



「辛かったんだな…。お前…」

「だから紅んちに住んでて俺は今めっちゃ幸せなんです。この話し終わり~。白だから話したんだからな」

「うん、俺も仲間だからな!!いつでも泊まりにおいで?」

「えっ、白の部屋汚いし。紅といた方がいいもん」

「ひでぇっ!!」



気楽とか落ち着くとか心のよりどころとかそんな感じ。



このメンバーでいると安心する…。



白のおかげで多少和んでから練習再開。



初めてみんなで合わせてみた。



少し歌詞がかわってる…。



「どう?」

「前よりいいんじゃねぇか?」

「やっぱり!?俺って天才だなとつくづく思う」

「「ナルシスト…」」



徐々に完成に近づくあたし達の初めての曲。



早く誰かに聞いてもらいたい…。



それから帰りもリンはご機嫌で歌ってた。



「紅、寄り道しよっか」

「公園?」

「うん、久しぶりにデート~」



楽しそう…。



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