ひとり<ふたり
ベンチに座ってホットココアを飲んでる。



夜は本当に寒くなった…。



「夢みたい」

「なにが?」

「今の気分。俺、どんな大人になるんだろうとか考えたことなかったしさ」

「成長しましたね?」

「うん、俺偉い?」

「偉い偉い。いい子いい子してあげる」



リンがずっと笑顔でいれる場所はあたしが守からね?



いっぱい頼っていいんだよ?



「僕は紅に相応しい男になるのさ」

「なにそれ~?今でも十分じゃん」

「まだダメ。自分の足でちゃんと立てるようになるから。そしたらお嫁さんにしてあげる」



へっ!?



それって軽くプロポーズ入ってない!?



でも待ってよ?



「なんであたしが『してもらう』の?あたしがリンをもらってあげる」

「あははっ!!そっちの方がしっくり来るか!!」

「当たり前でしょ!!リンがあたしのこと好きで好きで仕方ないみたいなんだもん」

「うん、大好き」



そう言って久しぶりにキスした。



ヤバッ…恥ずかしいっ…。



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