ひとり<ふたり
【リン】
ついにやって来た、この日が。
指定されたスタジオに来てみた。
前に会った岩瀬さんと2人のスーツの人。
まずみんなで挨拶をした。
「出来はどんな感じかな?」
「あっ、この前路上で歌ったのはもう歌えないんで違う曲作りました」
「そっか。君達何曲持ってるの?」
「今から演奏するヤツだけです」
「…………それは楽しみだ」
ちょっとだけ緊張する…。
声がちゃんと出るかとか、みんな間違わないかとか…。
余計なことばっかりが頭をグルグルと…。
「リン?緊張してんの?らしくない」
「だってギャラリーが…」
「地位が偉くても客は客!!自分達のできることをやるしかないでしょ!?」
紅に喝を入れられて気を取り直した。
泣いても笑っても俺達にはこれしかないんだ。
「じゃあ聞かせてもらおうかな?」
「はぁい。頑張るっ!!」
叶のドラムが絶妙なリズムを刻み、白のベースが頭に響く。
マキのテクが光るギターと紅の心地いいメロディー…。
それに俺の歌を乗せたら最高に幸せな感覚。
最近、全部の音が俺に合わせてくれる。
ついにやって来た、この日が。
指定されたスタジオに来てみた。
前に会った岩瀬さんと2人のスーツの人。
まずみんなで挨拶をした。
「出来はどんな感じかな?」
「あっ、この前路上で歌ったのはもう歌えないんで違う曲作りました」
「そっか。君達何曲持ってるの?」
「今から演奏するヤツだけです」
「…………それは楽しみだ」
ちょっとだけ緊張する…。
声がちゃんと出るかとか、みんな間違わないかとか…。
余計なことばっかりが頭をグルグルと…。
「リン?緊張してんの?らしくない」
「だってギャラリーが…」
「地位が偉くても客は客!!自分達のできることをやるしかないでしょ!?」
紅に喝を入れられて気を取り直した。
泣いても笑っても俺達にはこれしかないんだ。
「じゃあ聞かせてもらおうかな?」
「はぁい。頑張るっ!!」
叶のドラムが絶妙なリズムを刻み、白のベースが頭に響く。
マキのテクが光るギターと紅の心地いいメロディー…。
それに俺の歌を乗せたら最高に幸せな感覚。
最近、全部の音が俺に合わせてくれる。