ひとり<ふたり
歌うことがこんなに気持ちいいと思ったのは本当にこのメンバーになってから。



聴いてくれてる3人の心に溶けてしまえ…。



精一杯頑張った。



俺の全部を出し尽くして…。



パチパチパチと拍手してくれた岩瀬さんと他のふたり。



「いいでしょ?」

「なかなかなもんですね、さすが岩瀬さん」

「君達の歌は心に響くね」



ヤバッ…泣きそう…。



なんていい人なんだアンタ…。



「もう少し手を加える必要がある」

「僕もそう思うよ」

「どうします?」



『君達、夢を掴みたいかい?』



岩瀬さんにそういわれてみんな張り切った返事を返した。



心はひとつ。



夢を実現したい。



「じゃあ契約してみるか」

「「ありがとうございます!!」」



俺達はまた夢に近づいた。



すっげぇ…泣く…。



「どうした!?」

「わかんないです!!とにかくっ…最近涙脆くて…」



笑うみんな。



紅にバシッと叩かれた。



「もう泣かないんじゃなかったの!?」

「やっぱ俺泣き虫っ…」



今日だけ泣かせてください…。



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