ひとり<ふたり
しばらくしてからあたしとリンは席を離れた。



観葉植物のおかげで影になってる場所に移動。



だって友達ならあたし達敵に本当のことは言わないはずだもん。



「なんなの急に~。まさか告白とか!?アンタあたしが好きなの!?」

「ちげぇよアホ。聞きたいことあってさ」

「なに?」



『さっきヒメの話しを校門の前で聞いた』



そこから話し出した後輩君。



初めは『知らない』の一点張りだったヒメの友達。



「メグが知らないはずねぇだろ」

「龍治に関係なくない?ヒメの問題だし」

「だけど最近アイツ変わったっつーか…。ちょっと変だし…」

「だよね…。やっぱり引きずってんじゃない?先輩のこと」

「転校した後もか?ヒメから別れたんじゃねぇの?」

「先輩からだったよ。まぁ目に見えてたことだったからヒメは他探したし」



やっぱりすぐ後に他の男と付き合ってたみたい…。



早く核心が欲しい…。



「先輩似の男ばっかりだったけどね」

「そんなに好きだったのか?」

「そりゃそうでしょ、あんなカッコイイ先輩を独占したら病み付きじゃん?」



うん、それは共感する。



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