ひとり<ふたり
しばらく放心してからアイスをかじり始めた紅はやっぱりカワイイ。



もうなんでそんな乙女かなぁ~?



「お姉になんて言ったの?」

「お子様には内緒。できたの?問8」

「うん!!どう!?」



着実に合格に近づいてる葵の携帯の待ち受けは叶。



ライブん時のドラム姿。



紅もそんなカワイイことしてみろよ…。



と、思いながらテーブルに置きっぱなしの携帯を開いてみた。



「んなぁっ!?」

「ちょっと!!なに見てんの!!プライバシー!!」



ごめんね、紅…。



俺、今日のことは反省するよ。



「あたしも見ちゃった~」

「葵は黙って勉強してればいいんだよ!!あたしもうお風呂入るっ!!」



顔赤っ…。



それよりも俺、愛されてる…。



でもアレは確実に隠し撮りでは?



「お姉って何気にカワイイよね~」

「彼氏の寝顔ってかなりカワイイことしちゃってんな」

「リン君嬉しそう…」

「あははっ!!超嬉しいっ!!」



俺の待ち受け知ってる?



モチ、紅の寝顔だったり~!!



最高、俺達っ!!



< 289 / 516 >

この作品をシェア

pagetop