ひとり<ふたり
マンガみたいな恋をしてると自分でも思ってんだよ?



だってリンが夢ばっかり見させてくれるから…。



でも今は机の上の現実と向き合う時間…。



夜ご飯を食べて、お風呂に入ったらリビングでリンがマンガに熱中してた。



あんまりお父さんの前で読まないでよね…。



その話し、エロいんだから…。



「オジサンはオバサンにプロポーズなんて言ったの?」

「なっ!?なにを言い出すかと思えば…」

「ねぇ、なんて言ったの?」

「べ、紅がお腹の中にできてしまったので結婚してくださいと…」



えっ、うちの親って出来婚だったの!?



どうりで結婚17周年とか言ってたわけだ…。



若干ショック…。



「腹抱えて笑うなっ!!」

「俺そんな改まるの絶対イヤっ!!あははははっ!!」



もうプロポーズ済みのくせに…。



勉強するもん!!



また机に向かい、1時間が経過した頃。



コンコンとノックの音と一緒にリンとココアがやって来た。



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