ひとり<ふたり
頭を引き寄せられた!!



近い近い近いっ!!



「やめてリン!!」

「あっ、紅か…。なに?」

「うどんくらいなら作れるけど…食べる?」

「食うっ!!超食う!!」



か、カワイイ…。



生きてるだけで卑怯者!!



リビングに降りて来たリンにうどんを作ってあげた。



喜んで食べてる…。



そんなに美味しくはないと思うんだけど…。



「リンって美味しそうに食べるよね」

「うまいもん!!紅天才」

「褒めたって何もでないよ」

「おかわり!!」

「もうない!!」



不思議なヤツ…。



見てて飽きない…。



いつの間にかこの関係がイヤじゃなくなってる…。



「さっきキスしようとしたでしょ」

「あっ、うん。だってキスくらいしなきゃ一緒にいてくんねぇじゃん?だから癖」

「誰が一緒にいるの?」

「女」



浮気性は治らないだろう…。



絶対好きになっちゃいけない相手…。



「リンは遊び人だね」

「違う。寂しいからそばにいてほしいだけ」



えっ?



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