ひとり<ふたり
みんな緊張してたからか、ヘトヘトに疲れて家に帰ると葵がご飯を用意してくれてた。



眠たそうにムシャムシャ食べる白とマキ。



叶は葵に食わせてもらってる始末。



ガシャンッと音がして隣を見ると紅がスープ皿に顔を突っ込んでた。



「紅っ!!」

「寝た…みたい…。鼻痛い…」



おかしくて笑いが止まらない俺。



みんな気張り過ぎなんだって。



俺はわりと平気だったりする。



これは風呂入れなきゃダメだな…。



食べ終わってから紅をバスルームに連れて行き、スープで濡れた服を脱がせた。



「はい、バンザ~イして?」

「エッチ…」

「お風呂入らなきゃ髪とかヤバいよ!?」

「うるさいなぁ~…。脱ぐってば…」



時間勿体ないから一緒に入った。



俺が髪を洗ったりしてる間にバスタブの中で寝てる…。



溺れないように見張りながら俺もバスタブに入った。



無防備すぎて襲う気がしない…。



「ほら、シャンプーするよ…」

「して…?」



うん、シャンプーだけね…。



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