ひとり<ふたり
下着姿でベッドに座る紅に俺が買ってたミカン味のアイスを持って来てあげたらほのかに赤い顔でパクパク食べだした。



うまそう…。



アイス食べてる紅が余計うまそう…。



「おいしい?」

「うん。リン、好き」

「あっ、俺も好きだよ」

「いちばん?絶対好き?結婚する?」

「うん…?」



なんか紅がおかしい気がするのは気のせい?



珍しくヘラッとしてるしやたら甘えるし…。



「熱…ある?」



キレられる覚悟でそう聞くと首を傾げてわけわかってないような…。



いやいやいや、こんなの紅じゃない…。



「頭熱いぞ紅!!」

「うん、眠いの」

「体ダルくない?」

「さっきのリンのせいで熱いしダルい」



紅をそうしたのは俺じゃなく体内に侵入したウィルスかと…。



自覚のない紅の熱を計るとやっぱり高かった。



移されたらいろいろとマズい…。



「マスクしといて」

「チューできない…」

「してあげるから!!ね?」

「うん…」



弱った紅って好きかも…。



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