ひとり<ふたり
俺と紅が寝る部屋は大きなベッドと見晴らしのいい景色…。



スイートなんじゃないかと思うくらいの広さ…。



荷物を運んでくれた秘書さんがこの家の案内をしてくれた。



風呂がとにかくデカイ…。



ゆっくり入れそうだ…。



「夜はお二人だけになりますので何かありましたらここに電話してください。私が駆けつけますので」

「どうもご丁寧に…」

「それでは失礼いたします」



堅苦しい人だった…。



ちょっと楽しそうな紅にイラッ…。



「あの人みたいなのが好きなんだ…」

「カッコイイと思っただけじゃん。仕事できそうで」

「俺は仕事できないガキですけどね」

「なんですぐ妬くのかな?本当にカワイイんだね~」



からかわれてる…。



ムカつく…。



でも今日の夜はふたりだけだって言ってたし?



俺、マジで狼になっちゃうからね~。



「リン、外でお茶とか飲みたい!!」

「飲めば?」

「待っててね!!もらってくる!!」



楽しそうでカワイイな…。



< 380 / 516 >

この作品をシェア

pagetop