ひとり<ふたり
本当にカワイイ紅はひとりでお風呂に入りに行った。



俺は少し寝よう…。



庭のベンチに横になり、ぽかぽかした陽気が心地いいと感じた瞬間、さっそく睡魔に襲われた。



俺だってかなり不安だったんだから。



マジで帰れなかったらと思うと…。



でもとにかく紅を守ることだけ考えた。



本当によかった…。



生きてて…。



体を揺さぶられて目が覚めた時には紅が目の前にいた。



イイ匂いはきっとシャンプー…。



超誘われる…。



そのまま引き寄せてキスをすると、ニコッと笑って紅からキスしてくれた…。



今日の紅は卑怯です…。



俺までどうにかなっちゃいそう…。



「お昼ご飯だって!!」

「腹減った…」

「カモのなんとかって言ってたよ!!」



カモなんて何年ぶりに食うんだ俺…。



カモより…葵のカレーが食いたいかも…。



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