ひとり<ふたり
ご飯を食べ終わった後に風呂に入った。



秘湯に行こうなんて言われても絶対行かない…。



家の風呂で十分だ…。



でもあんな紅を見れるならまた…いや、死んでも行かない。



ゆっくり風呂に浸かってから部屋に行くと紅がベッドで寝てた。



布団をかけてやり、マキに帰らない電話を入れてから俺も横になる。



さっきも寝たのにまだ眠いのはやっぱり疲れてるせい…。


「リン…?」

「俺も寝るからお昼ねしよ?」

「ん…」



今夜は寝かせないけどね~。



久しぶりに俺、本領発揮するって決めたし。



そのまま夕方まで熟睡した。



うす暗くなった部屋で、紅と目が合ってる…。



いつから見てんだよ…。



「キレイだね、リン」

「何それ…」

「ん?思ったこと言っただけだよ」

「早くご飯食べてふたりになりたい…」



大広間みたいな場所に行くとすぐにご飯が出てきた。



カモの次はフカヒレかよ…。



相当贅沢だ…。



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