ひとり<ふたり
ポンポンと頭に触れるリンの手も久しぶり…。



この華奢なリンの体のラインもなんだか久しぶりで更に泣ける…。



「紅は悪くないのはわかってんだけど~…。なんつーか…あぁ!!とにかくすっげぇイヤなの!!俺の紅なのに!!」

「うん…」

「この気持ちの消化の仕方がわからない…」



そんなのあたしもわからないよ…。



リンを好きなのに他の男とキスなんてイヤだもん…。



リンの方が苦しんでるのかも…。



ごめんね、リン…。



「ちょいと紅さん」

「なんですか…?」

「いっぱいチューしてあんなヤツのは忘れさせてあげるのだ…」

「うん…。いっぱいして?」



やっぱりリンのキスじゃなきゃイヤ。



この優しい感じ…。



優しいけど今日はなんだか…。



「苦しっ…」

「今からラブホでも行こうか」

「へっ!?ラブッ!?」

「我慢できないよ俺」

「バカリンッ」



今からラブホなんて行けるか!!



それでなくとも家バレててよく写真撮られるのに…。



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