ひとり<ふたり
歪んでるのかもしれない俺の愛情は紅にしてみたら重くない?



でもその重さ分、マジで紅がすきだから。



だからわかってて欲しい…。



紅も俺のって自覚を持て…。



それで誰にも触らせるな…。



マジで俺のなんだ…。



「リンがね、冬夜さんにキスされた時に暴れたじゃん?」

「あれは…取り乱してしまって…」

「嬉しかったよ。リンが怒ってくれたの」



恥ずかしい…。



自分でもあんなに熱くなるとは思ってなかったのに…。



ここ数年あんなキレ方はしてないし…。



ってかあんまり記憶がない…。



マキがあんなに必死に俺を止めてくれなきゃ…俺ってアイツを地獄に送っちゃってたかもしれないよ…。



紅のためなら何でもできちゃうのかと実感した…。



「俺ってたぶん紅のことになると見境ないのかも…」

「白がビビってたもんね~」

「うん…。白が転校してきたときに紅に手ぇ出してたら…」

「それは死んでもないって…。みのりとあたしじゃ正反対」

「だよね。でも俺は紅みたいな子大好きだよ?」



たまに乙女なとことか俺だけが知ってて…。



たまんないでしょ…。



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