ひとり<ふたり
とにかく俺は紅が太ってても痩せてても好きってこと。



紅の体に惚れたんじゃなくて性格が好きになったんだから。



「もういいか…キスのことも今回のことも…」

「本当にごめんね…。あたし…気をつけるから…」

「紅も反省とかするのか…」

「そうやってケンカ売んないでよ…」



俺も紅のこと、挑発しすぎなんだな…。



慣れって怖い…。



それから数日後にまたテレビ局で冬夜に会った。



高いヒールをカツカツ鳴らして近寄ってた紅…。



ここ、廊下なんだけど…。



思い切りグーで顔を殴った。



「今からバラエティなのに!!」

「そんなん知るか。お前なんて…死んでしまえ」

「…………はい!!」



えっ?



変態なんじゃないの、君…。



冬夜のMを開花させてしまった紅が半泣きで俺に駆け寄ってきた。



とにかく気持ち悪いとでも言いたげな顔で…。



「紅は俺のだから」

「女王様って本当にいるんだ…」

「お前マジでキモい!!次紅になんかしたら社会的に潰してやるから」

「紅チャンに本気になっちゃうんだけど…」



ダメだこりゃ…。



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