ひとり<ふたり
久しぶりに葵の笑顔を見れて、俺達がホッとしたのは言うまでもない。



これで反抗期が終わる…。



「ケーキおいしい!!」

「これ、みんなから!!」

「ウソ…。これって…バッグ?」

「あんたの小遣いじゃ買えないだろうからね。欲しかったんでしょ?」

「一生大事にする!!」

「それと…名前入りメガネ。リマの分もあるよ」



葵とリマはもうバスターメンバーみたいなもん。



リマが提供してくれた秘密基地とか、掃除してくれてることとか。



疲れて帰って来て、葵のご飯と笑顔に癒されてることとか。



ふたりがいなかったら俺達は完成できなかったから。




せめてもの気持ちだったりする。



「うれしくて…泣きそう…。ありがとうマキ君…」

「俺は浮気疑ったとこ許したわけじゃねぇし…」

「今日泊まる…」

「勝手にすれば~」



マキとリマに何があったのかはいまいちわからないけど…。



でも葵が泣いてる…。



「子供っぽいことしてごめんなさいっ!!」

「葵は悪くない。僕達こそごめんね?」

「カナ君大好きだも~んっ!!」



ワンワン泣いてる…。



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