ひとり<ふたり
紅だって自分で作ったのに食わないじゃん!!



俺だけあんなグロいもの食わされて…。



「謝れリン」

「ヤダ。まともに食えるのはうどん茹でただけのヤツ!!」

「もう一生料理なんてしねぇ」

「うん、食いたくないからしないでいいよ。むしろ、キッチンが可哀想だからするな」

「マジで…ムカつく!!」



久しぶりに紅の鉄拳…。



最近手を出すことが減ったと思ってたのに…。



しかもイイとこにヒットした…。



「馬鹿力…。怪力女…。紅なんかハゲろ…」

「リン、結婚したらあんたが作るんだからね」

「俺が作ったら子供も安心して食えるしね」

「口が減らない!!最近のリンマジでムカつく!!」



俺だって強くなったんだから。



紅にいつまでも負けてる俺じゃないってこと。



もう怖いものなんて俺にはないしね。



「まぁまぁ。めでたいんだからケンカなんてするなよ」

「そうだね、紅なんてほっとこう」

「またそうやって挑発する…」



だって最近他のことで触らせてもくれないし。



マンネリってんじゃないけどなんだか落ち着きすぎだし。



もっとラブラブしてぇのに…。



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