ひとり<ふたり
たくさん拾った貝殻。



このままじゃゴミになるから埋めた。



「乙女かと思えば…。紅ってわかんね…」

「あぁぁぁ!!このままじゃ日焼けする~!!」

「部屋戻る?」

「まだ海入ってないっス」

「はいはい…」



リンと海にプカプカ浮いてたらみのりと白がやって来た。



あのふたりってよくわからない。



遠距離で頑張れてる白も、人気者を影で支えてるみのりも。



なんか尊敬しちゃうくらいすごいふたりだと思う。



いつもはバカな白が、みのりといる時だけはちょっとクールに見えるし。



「リンっ!!紅埋めようぜ!!」

「えっ、殺人事件に発展するよ…。『離島殺人 ミュージシャン事件簿』みたいに…」

「よし、やめよう」



埋めたら殺す。



相変わらずバカだったか…。



「ねぇみのり」

「なに?」

「白のどこがいいの?」

「えっ!?ろ、ロマンチストなとことか…」



はぁ!?



白がロマン…。



キモっ!!



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