ひとり<ふたり
そのまま白は紅の元へ…。



きっと今頃紅も聞いてる…。



「叶…。俺…マキを助けたい…」

「リンの気持ちはわかるよ。だけどさ、これはみんなが賛成しなきゃダメだってこともわかる?」

「ん…」

「みんなで考えよう?」



離れた場所にいる紅が泣き崩れる姿を見た。



今…いちばん胸が痛い…。



俺はどうすればいいんだろう…。



間違ってるかもしれないけど、俺にはこんな守り方しかできないから…。



「紅…。話せる?」

「ヤダ…。リンの顔なんか見たくないっ!!」



紅に嫌われちゃったかな…。



どんな仕打ちも受けるけどさ…それだけは死ぬほど辛いよ…。



「行くなリン。俺に任せろ」

「マキ…」



マキが紅に着いててくれる。



全て投げ出せたら楽なのに…。



「もしもし、お久しぶりです」

「またどうかしたのか!?」

「いえ、ただ将来のお話を…」

「体のことなら心配するなよ!?父さん元気だから!!」



いつかは解散しなきゃダメなんだ…。



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