ひとり<ふたり
そのまま俺は3日、泊まってマンションに帰った。



学校はそのまま行ったけど帰ってくる場所がここ…。



無償に怖くなる…。



紅といた3日、作れない料理をひたすら頑張ってくれてたあの温かさ…。



ヤバイ、紅に会いたい。



そう思った瞬間、滅多にかかって来なかった電話が鳴った。



「今ひとり!?」

「そりゃあ帰ったばっかりだし…」

「よかった!!寂しくてかけちゃった」



なんだろ…。



電話だけでも満たされるこの感じ…。



「俺からかけるからさ、寝るまで話して?」

「いいよ!!先に寝たらごめんね?」

「じゃあ20時にかけるからメシとか風呂とか済ませといて」

「了解です!!」



これで大丈夫?



不安だけどとにかく紅に早く電話したくてパスタを茹でてレトルトのソースをかけた。



食い慣れててうまくないけど今はこれが精一杯。



自炊、してみようかな…。



なんて紅に出会ってから変わった俺の部分だったりする。



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