ひとり<ふたり
あっと言う間に受験が終わり、俺達は4人、大学へ進むことになった。



マキとリマが同じ大学で久しぶりに長時間一緒にいれるらしい。



もう卒業だ。



紅と出会った校舎ともお別れ。



ベランダが懐かしい…。



「なんであの時チョコくれたの?」

「知らない。カワイかったからじゃない?泣き顔が」

「実はまだ食べてないんだ、あのチョコ」



俺達が初めて会話した距離からは想像もできないほど近くにいる。



あの時声かけてよかった…。



「なんだか悔いないね…」

「俺も同じこと思ってた。やるべきことはやりつくした気がする」

「これからは前を見て進むだけだね!!」

「だね!!じゃあ思い出作りってことで体育館倉庫でエロいことしない?」

「アホリン!!」



未来はきっと明るい。



俺には光しか見えないよ。



幸せになるためにめちゃくちゃ頑張ろうっ!!



もちろん、みんな幸せにしてあげるっ!!



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