ひとり<ふたり
ヤキソバを買ってきて作ってくれるリンを見ながら幸せに浸る。



あたし、いい旦那もらったなぁ~としみじみ。



「大学で騒がれたりしてない?」

「してるよ。でも常に4人でいるからあんまり話しかけられないかな?」

「大学の講義中と昼ご飯食べてるリンがネットに流出してたよ」

「そう」



結婚しても相変わらずモテモテのリンさん。



いつの間にかリンのカバンに見知らぬ携帯番号と名前が書いた紙が混入してる。



その程度じゃ妬かないけどね。



「できたよ~」

「いただきますっ!!」

「沢山お食べ~」



こんなのあたしだけにしかしてくれないことだもんね?



リンの愛情はしっかり感じてます。



「リンの料理は最高だね!!」

「紅の髪の長さもいいね」

「やっぱり長い方が好き?」

「うん。カワイイ」

「リンの髪もカッコイイよ…」

「珍しく照れてるしっ!!」



たまには褒めてあげなきゃ逃げられちゃいそうなんだもん…。



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