ひとり<ふたり
やっとふたりでベッドに入る時間。



不意打ちでされた紅からのチューは歯磨き粉のミント味…。



完璧に誘ってんだな?



「久しぶりにシちゃう?」

「いっぱい可愛がってね?」

「ん~!!大好きぃ~!!」



今日は寝せたくないかも…。



曲も作ったりしてたから久しぶりの紅だ…。



新婚ってマジで甘い…。



目が覚めると裸でくっついてる紅がいて。



本当に幸福の時…。



俺の寝顔…。



サラッと髪を撫でると擦り寄って来る猫みたいな紅。



最近会ってないけどキラは元気かな…。



「もう…朝?」

「ん。まだ寝てな?ご飯作るから」

「フレンチトーストにメープルシロップ…。甘いのが食べたい…」



はいはい…。



惚れた弱みというか、俺がやらなきゃこの賃貸マンションを燃やされるかのどっちか。



責任感でご飯を作ってます…。



でも別にイヤじゃない。



紅がうまそうに食べるから。



< 503 / 516 >

この作品をシェア

pagetop