ひとり<ふたり
紅も日々疲れてるだろうからたまにはコウの世話を変わってあげる。



今日は俺が寝かし付け。



「むか~し昔、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました」

「じぃじ?」

「うん。それと、ばぁば」



絵本なんか読んじゃう俺ってなかなかイイパパ?



紅太郎がカワイくて仕方ないんだ。



田舎に住んでる母さんには数回会いに行った。



今もたまにおかしくなるけど…。



でも前よりはイイ関係だと思う。



「パ~パ!!起きて!!」

「へっ!?寝てた…?」

「読んで!!」

「はいはい…」



最高に幸せだよ俺。



こんなに愛するふたりと一緒にいれるんだから…。



今死んでも悔いはないね…。



「リン、起きたら?」

「うわっ…コウと一緒に寝ちゃったし…」

「気持ちよさそうだったから起こすの可哀相でそのままにしたんだよ」

「せっかく早く帰れたのにぃ~…。イチャイチャしたかったのにぃ!!」

「早くご飯食べな」

「はい…」



また早く帰れるように頑張ろう…。



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