ひとり<ふたり
しばらくリンにキスされてた。



そのまま抱っこされた体はあっと言う間にベッドの上…。



ヤバい。



「ヤらして?」

「待ってリン!!正常じゃないでしょ?」

「だから?」

「そんなリンと…したくない…」



ヤバッ…泣きそう…。



リンも泣きそうな顔をしてる…。



聞いてもいい?



「どう…したの?」

「俺は男だよね?」

「うん…?」

「あぁぁぁぁぁぁぁっ!!」



ベッドに顔をうずめて叫ぶリンがすごく痛々しかった…。


自然に動いた体はリンを抱きしめてて…。


なぜか涙が出た。



「なんで紅が泣いてんの?」

「わかんない…」

「なにもしないから今日は帰んないで…」



うなずいてみたけど親になんて言われるか…。



でも今優先したいのは怒られることを回避するよりリン。



そばにいてほしい時に、あたしが離れたら一緒にいる意味がない…。



夕方のオレンジ色に包まれて、そのままふたりで目を閉じた。



このまま時間が流れなきゃいい。



そしたらイヤというほどリンの隣にいれるのに…。


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