ひとり<ふたり
リンの唇があたしの首筋を伝う。



ドキドキが止まらない…。



「俺がヤりたいって言ったら紅は受け入れる?」



リンがあたしと?



そんなわけないでしょ?



だってあたしはただ隣にいる女だよ?



それにリンとはちゃんと気持ちが通じ合ってからしたいよ…。



「それは…リンの気持ち次第…」

「どんな意味?」

「リンがちゃんとあたしを好きになってくれなきゃイヤ…」

「見かけによらず純情だね、紅」



そう言って笑いながら体を離した。



からかわれた?



ムカつく~~~~!!



「リンなんてもう知らない!!」

「あははははっ!!顔真っ赤だよ!!」

「うるさい!!もう寝るもん!!」

「ばあさん並みに早いご就寝で~」



リンのバカ!!



人の気持ちで遊ぶな!!



先に寝てやるんだから!!


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