ひとり<ふたり
メロン味
【紅】



リンがひとりで眠れるようになってからもう1週間。



寝る前に電話はするけどちゃんと切ってから眠れるようになった。



リンが頑張ってる。



「先輩、お願いがあるんですけど…」

「なに?」

「これ、リン先輩に渡してください!!」



は?



コレはラブレターとかってウザいものじゃないの?



「自分で渡せば?それ以前に彼女に頼むかね?」

「えっ!?付き合ってるって本当なんですか!?」

「それ以外どんな関係に見えるわけ?」

「ただの取り巻き?友達とか?もしくはセフレですかね~」

「お前なんか死んでしまえばいい…」



1年生に警戒されてるような気はする。



3年生からは反感を買い、ヤバいくらいリンを狙う輩が増えた。



それはきっとリンの態度の変化だと思う。



かなり笑顔が柔らかくなったから…。



浮気してないって信じてはいるけどさ…。



大丈夫かな…。



「モテモテだね、リン君」

「だね…」



梓にはあたしの悩みを打ち明けるようにした。



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